CFRがWSJ記事をフォロー

 2011年11月15日に重慶市のホテルで毒殺された英国人ニール・ヘイウッドは英国情報部MI6の諜報員だったとウォールストリート・ジャーナルが報じた記事を米国際問題評議会のデイリー・ニューズ・ブリーフが取り上げた。

 ヘイウッドは、戦略的投資アドバイザーや年金運用のコンサルティング、英自動車会社アストン・マーチンの販売総代理企業顧問でもあった他、イギリス情報局秘密情報部(MI6)の元幹部が創立した諜報戦略情報会社、ハクルート(Hakluyt)に非常勤として勤めていた。大連出身の妻と結婚し、2人の双子の娘がいた。その妻との繋がりでヘイウッドは薄煕来一家に接近した。薄煕来は中国共産党中央政治局員であり、重慶市トップの地位にいた。薄煕来の妻が谷開来で、これがヘイウッドを毒殺したのである。

 谷開来は法輪功学習者の臓器売買の首謀者だったと噂される女である。これは法輪功容疑者の臓器、死体を売るビジネスだが、実際に法輪功かどうかは問題にならなかったようだ。

 この臓器・死体商売から莫大な利益が上がったが、ヘイウッドはこの資金の洗浄をやっていたとも言われる。

 薄熙来のレベルで、一家がこうした事を行なっていたというのだから、他の政治局員、さらにもっと上の地位にいる者たちとその家族がどんな事をやっているかわかったものではないが、英国あたりは知らん顔をしてその内情を熟知しているのかもしれない。

 北朝鮮の状況について、ここという所で英国から情報がもたらされるなど、かつて世界を支配していた英国は、アジアに情報網を構築している可能性がある。「情報と調査」誌(http://www.zeroinjyoho.com/)に支那の対露諜報活動のレポートがあるが、さすが孫子の国というべきか支那は諜報大国で、ゴーストネットなどサイバー部隊には米軍も神経を尖らせている。

 英国はこの支那と諜報戦の暗闘を行なっているのかもしれないが、アメリカというか、ウォールストリート・ジャーナルというユダヤ系のメディアに英国情報部の活動が取り上げられ、国際問題評議会がそれをフォローした事に、さてどんな意味があるのか、ないのか・・・