2016年

8月

15日

都知事、面白かったね

 小池百合子さんが都知事になった。泡沫を抜かして、あの2択の中では小池さんが妥当だと思う。私の好きな石原慎太郎元都知事は「化粧の濃い」「嘘つき」だという評価をしたが、それは女性政治家だと言っているにすぎない。あの時、後ろを振り返れば、そこにいた爺さんたち、みんな嘘つきだと気がついたはずだ(まあ、わかってて倅可愛さに出てきたんだと思うけど)。
 つまり、嘘つきかどうかが問題なのではなくて、タチが悪いかどうかが問題になる。で、選挙結果からすると、自民党都連は都民から疑惑の目を向けられたという事になる。

 石原伸晃がいくら顔を真ん中に集めてネズミのような人相になり、小者さ全開でいきり立っても無意味だ。そこにリソースを割り当てても無駄なので、安倍政権はさっさと小池百合子と仲良くする道を選んだ。あたりまえだ。

 ネズミ男石原伸晃は、処分=報復をもって統制を取ろうとしたが、そういうやり方は共産党のものであって、自民党はそういう党ではない。様々な利害と思惑、諸々の機微が混然となっているのが自民党なのであって、もし一枚岩になったらこれは危機なのだと心得ておいていい。

 この自民党モデルは日本社会をよく近似していて、摩擦を最小限に押さえて利害を調整するのに適している。ただ、政治家の多くは頭が悪く、権限と権力を取り違えてのぼせ上がったり、欲に負けたりして、近似を真と思い込み、利権べったりになる傾向があるので、時たま剥がしてやらなければならない。都連も丸ごとタチが悪いのでもないだろうから、お迎えの近いあたりにご退場願うので決着がつくと思うが、小池さん、戦い方をわかっていそうだから、しばらく鉾を収める事はないだろう。

 完敗した伸晃ネズミだけれど、これが小池さんに勝てる見込みはないかもしれない。小池さんの方が戦が上手いし、段違いにしたたかだ。いや、ネズミは戦い方をまったく知らないと言っていい。ネズミ、親父さんは負けても前に行ける戦い方が出来ていた。親切心で言うが、お前さんにその芸当は出来ない。親父さんは男だったが、お前は男じゃない。人の後ろに隠れていろ。小池さんのスカートの影でもいい。そして、二度と戦うな。

 

 鳥越俊太郎は都民の選択肢にほとんど入ってなかったと思うけど、自分はよほどの著名人だと思い込んでいたのかもしれない。青島や美濃部を覚えている人は、その酷さを思い出し、あのたぐいの人間を三度知事に据えたくないと思ったに違いない。それに、我が耳を疑うほど馬鹿だったし、非常識だったし、無知だったし、選挙=つまり民主主義を馬鹿にしてたしと、いいところがなかった。ゲス都知事候補かもしれないというのは、それほど影響がなかったと思う。

 ジャーナリストでございが唯一の売りだったけど、テレビの報道系番組に出てたというだけの話だった。著書で言うと「桶川女子大生殺人事件」以外は、ほとんどオレ本ばかり、ああ、それにニュース解説本もあるねという程度、その場その場でから騒ぎの右往左往をしてみせてくれる「ジャーナリスト」たちの一人で、そこそこうまく立ちまわったというだけにすぎない。ジャーナリストらしく不勉強だったしね。

 ま、本人は日共系文化人として余生を送るつもりでいるんだろうから、勉強なんてしない方がいいね。日共がどれだけ面倒見がいいかは知らないけど・・・

 

 でも、「落選! 地獄の夏 警鐘、日本国民はボケている!」とかいうタイトルで、誰か、非論理的で露悪的な鳥越擁護ジャーナリズムでもやったら少しは商売になるかもしれないよ。少しは。(都知事選挙は都民が投票するだけだから、日本全国に話を広げるのは無理なんだけど、そこはジャーナリスティックにザックリ無視)

 

 本当は二択の一人だったけど、名前を覚えている人がいない増田寛也さん、経歴はご立派だったけれど、でも、それ誰? という事で、すでに疑惑の目で見られていた都連が担いだのは楽なミコシだからだろうとしか思われなかった。要するに、こんな布陣をして、偉そうにしていても、都連の爺さんたち、都知事選なんかこれっぽっちもわかってないのを露呈した。

 

 色々と大きく変わって行く感じのある中の都知事選だったけれど、否応のない変化が見えて面白かった。