たまに芸能界を見る・・・そして、テレビがつまらない

 芸能界に詳しくないし、ほとんどの芸能人を知らない。特に今人気のある人を知らない。つまり興味がないのだけれど、このところ大量に扱われたので少し知ってしまう話題がいくつかあった。

 ひとつはSMAPの解散話で、次はベッキーのゲス不倫騒動、それから高島礼子の夫の覚せい剤事件、そして、高畑淳子の息子の強姦事件だ。どれも、前から名前を知っていた芸能人にまつわる話題だった事で印象に残った。

 

 高島礼子は冷静に事態に対処し、真剣な姿勢で問題に取り組んでいた。まず、この点が素晴らしかった。女優が「尿検査」をしたとまで公表したのも、偉いと思わされた。高島礼子という人は、とてもちゃんとした女性だと、感心させられた。

 

 ベッキーは、タカをくくっていたのだろうか、ラインで「センテンス・スプリング」とかやってたのがバレて墜落し、何となく立ち直れないでいる。

 女房持ちの男とデキちゃっただけの、よくある話が、ここまで尾を引いてるのは、徹底的に対応がマズかったからだ。

 ゲスと不倫してるのがバレた時点で、ベッキーはそれまでのイメージを捨てるしかなかった。もう清潔ではなくなった。だから、正直に女として出てきて、「女房がいようがいまいが、あの男が好きなんです」とでも言えば良かった。今度は、そういうイメージで行くしかないんだから。

 でも、清楚清潔イメージですでに決まっている仕事もあったし、これからも、今まで通り、それを売りにやって行きたい。そういう営業戦略が前面に出た記者会見をやり、しかも、その直後に「センテンス・スプリング」だなんて・・・

 これは半分以上事務所が悪い。あんたが気持ち良くつきあってる男の向こうには、泣いている女房がいるんだから、そこを考えて記者会見をしなさいと指導してやる事が必要だった。それに、もう清楚清潔ではない事を踏まえていなくてはならなかった。

 だが、後からやった記者会見の時に、白い服を着ているのを見て、本人も事務所もわかっていない事が見えた。

 落ち着いた服装は当然だが、もう白を印象づけてもダメなんだと思う。

 前と同じ位置で仕事を再開したいのだろうけれど、それは不可能だ。イメージがあるだけなんだから、そのイメージが変わったら、別モノになっていかなければならない。そういう転換を考える事を戦略というのであって、目先を誤魔化す事は小手先の小細工としかいわない。

 ベッキーのファンではなかったけれども、消えてなくなれと思っているわけでもない。ただ、見ていて、ダメさが目について、おやおやと思った。

 最初の会見の時、「奥さんがいるのもわかってるんです。でも止められないんです」と天城越え路線で出るか、「冷静さを失っていました。奥様に申し訳ない事をしました」としおらしく引くか、どちらかしかなかったはずだ。どちらを選ぶかは、本心がどうかという事だけで決めるべきだった。営業だとか、仕事だとか、そういうのは後の話で、お詫び行脚でも何でもするしかなかった。

 でも、表面的な綺麗事でやり過ごそうとした上に、スプリングにラインをバラされて墜落した。

 嘘って、ダメなんだよな。

 

 高畑淳子は、母親としては正直で、まったく間違っていない。何があっても、否応なく、息子は息子なんだという事は、事実として、また、それを引き受けるという覚悟として、文句のつけようがない。

 でも、加害者側の人間として、被害者に対する姿勢としては、何考えてるんだろうと疑問に感じるところがある。おそらく、同じ所で疑問を持つ人が一定にいるので、高畑淳子に対する批判が出て来ているのだろう。

 もうひとつ、事件に関して、高畑親子とは直接関係がないが、普通、弁護士とも近親者とも面会など出来ない段階で面会しているように思える。有名人という事で特別扱いがあるとしたら問題だ。おそらく芸能記者は、そんな事を知らないのだろうし、新聞記者たちも興味がないだろうが、何か妙な感じを受けないでもない。

 

 SMAPの解散は、日本の下位文化にとって大きな出来事だと思う。ファンであるかどうかとは関係なく、その存在が前提となっているグループだった。

 女性がSMAPの誰それのファンだというと、他の女性から、ああ、この人はそういう趣味の人かと、何かを現した事になる。それが、日本全国、どこででも成り立つ感じがあった。

 野球で言えば、巨人がなくなってしまう事に匹敵するというと、近似的に感じが伝わるだろうか。阪神ファンであっても、巨人の存在はあたりまえで、その上で成立するものが沢山ある。そんな感じだ。

 だからグループとしての実体などなくなってしまっていたとしても、解散しないでいた方が、みんなのためにはなった。

 そういう位置は、望んで手にするものではない。なりたくてなれるものじゃない。ただなってしまったものだ。だから、本人たちの自覚はないだろうし、周囲もどれだけ意識していたかわからない。おそらく、誰もわかっていなかったと思う。一番わかっていたのはファンかもしれない。

 そういうのって、おそらくSMAPのメンバーが一番、辛く、キツい場所だろうと思う。外の人間は、羨望の念を抱くだけだろうけれど、当人たちは、ひたすら辛いとだけ感じ続けて来たかもしれない。

 ナベプロのクレージーキャッツのようになるとか、音楽の世界だと、毎年夏にやって来て、夏に自分の家にいた事ないなと思いながら、ホテルの部屋で枝豆とビールに手を伸ばすベンチャーズのようになっても良かった。

 願わくばそのようにあってくれる事を願ったファンも多いと思う。

 個人的には、SMAPについては、あんなに長く人気を維持して、空前絶後の存在だなというのが一番強い気持ちだった。

 ところで、SMAP解散騒ぎで、テレビって一体何? テレビ作ってるヤツらって、クソ! と思った人も多いと思う。メンバーのラジオ放送で何を言ったと、放送を聞いてたらわかる事を繰り返すのって、それ何?

 スポーツ新聞は、昨日の試合を伝える、最初から昨日の新聞である事を自らの定義に含んでいるもので、それはそれで驚くべきだが、新しい情報、ホットな話題を売り物にしているはずのテレビが、そのスポーツ紙の紙面をならべて、ああだこうだ、内容のない話を延々とやるって、もう自殺だ。

 テレビって、今やってる事で視聴率なんてとれるわけないね。つまんないもんね